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CODOMONO sapporo

SST 『 愚痴や悪口を言わないために 』


みんなは、毎朝鏡を見て服装や髪型なんかを確認します。

「髪や服が変だと思われたくない」

「目くそや鼻くそが付いていて笑われないように」


これは誰しもが持っている、『人から良く思われたい』という気持ちから生まれる行動です。


鏡を見ているのに、自分ではなく他人にどう見られているかを確認しているなんて、

なんだか皮肉な話ですよね。


では、『人から良く思われていない(あの人私のこと嫌いなのかも)、バカにされている』と感じた時、みんなはどんな行動をするでしょう?


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【 みんなでドッヂボール編 】

楽しくドッヂボールって思ってたけど、なんかオレばっかり狙われてる⁇

松本 「ねーー聞いて!渡邊さんとか北さんって、意地悪だからオレばっかり狙うんだよ!自分たちが弱いからってズルいよ!あんなの絶対友達できない!大っ嫌い!」


【 集中できない!編 】

この問題難しいのに、みんながうるさくて集中できない!

渡邊 「ちょっとーお母さーん!もしもしの松本さんと北さんっていっつもうるさいんだよ!きっと家でも怒られてばっかりだよ!空気読めてないもん!本当ムカつく!」


そうです、人は不満があると、『 愚痴・悪口 』を言ってしまいます。

ドッヂボールで勝てない時、勉強がわからなくてイライラしてる時など、

「あの人がこうだから自分は〇〇できない。」と、

誰かの所為にして悪口を言うことで、自分の不満を解消しようとしているのです。


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誰かの悪口を言うと、なぜスカッとするのか。

それは科学的に立証されています。

頭の中に、「ドーパミン」という愉快で楽しい気持ちになるホルモンが出てくるからです。

だから、悪口を言うことは基本的に楽しいことなのです。

しかし、このドーパミンはよくばりなホルモン。一度出ると「もっと大きな刺激」を求めるようになります。

つまり、悪口の回数を増やしたり、より過激な悪口を言わないと、楽しい気分になれなくなってしまうのです。


東フィンランド大学の研究結果によると、他人の悪口を言う人は、認知症になる確率が3倍、死亡率が1.4倍も高いことがわかりました。

それはなぜなのか。

実は、悪口を言っている時、脳の中で「コルチゾール」というホルモンが分泌されるからなのです。

コルチゾールというのは、ストレスを感じたときに放出されるホルモン。

ドーパミンが放出されると言ったので快楽を得ていると思いきや、悪口を言っているときは同時にストレスも感じているのです。

1回あった嫌なことが、2回起きているくらい、脳はダメージを感じているのです。

これじゃー死亡率が上がるのもうなづけます。


さぁ、どうですか?

愚痴・悪口は今日からやめたいなという気持ちになってきましたね? ☺︎


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しかし、こういう小さなことこそ、気をつけたり直すのって本当に難しいですよね。

悪口はやめたいけど、やめられない。


それは私たち大人もそうです。

不満が溜まってきたらどうすればいいのか。

ある有名な神様のお話を聞きましょう。

体のともしびは目である。あなたの目が澄んでいるならば全身が明るい。


この「 澄んでいる 」と言う部分、ギリシャ語を直訳すると、「 1つ 」という意味になります。

「 目が1つである 」とは、「1つを見つめる」「 自分だけを見つめる 」ということ。

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さぁ、ここで、もう一度鏡の話に戻ります。


鏡を見ていても、誰かにどう見られているかを意識してしまう私たち。

(自分と相手2つ[double]見ることは、疑い[doubt]が生まれる要因だと考えられています。)


そうではなく、自分を見つめるのが鏡です。


自分とだけ向き合って、自分がどれだけ恵まれているのかを考えます。

家族がいる、ご飯が食べられる、平和な国に住んでいる、健康である、友達がいる。

このどれも持っていない人だっています。

貧しい国や戦争をやっている国に比べたら、自分はどれだけ恵まれているか。

それに感謝することが、目を澄ますということだと言うのです。


鏡で自分を見つめたときは、自分を褒めたり、自分が恵まれていることを思い出しましょう。

それが心を平穏に保ち悪口を言わない秘訣なのです。


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他人のことでイライラしてしまった時は、まずは鏡を見ましょう。

「あらあら、愚痴を口にしちゃうと脳がダメージを受けるよ。あなたには長生きして欲しいんだから、鏡を見ておいで。」

バカバカしいと思うかも知れませんが、何事もクセにしてしまえばいい。

これをクセにすれば、悪口という大きな壁を乗り越える事ができると信じています。

心の中では、悪いことは膨らむのです。 子ども達をダメージから守ためにも、ぜひこのクセを付けさせてあげてください。

このお話はキリスト教のお話、マタイによる福音書5章-6章を元に作成しています。

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