top of page
CODOMONO sapporo

SST 『 吾唯足知 』

突然ですが、みなさんは今の生活に満足していますか?

満足って何ですか?と聞くと、

Mくんが「十分ってこと?」と答えました◎

大正解スゴい!

つまり「今の生活が好きです。」

「文句はありません。」ってことです。


そう思っていますか?


「満足でーす!」

と、子ども達。



でも、日々ブーブー文句言ってませんか? ☺︎


------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


例えば、こんな人を見てみましょう。

子「ねーねーお母さん、どうして今日のご飯に椎茸入ってるの?」

母「椎茸体にいいんだから食べなさい。」

子「やだーーー。」

母「好き嫌いしたら大きくなれないよ。嫌な味しないから食べてみな。」

子「やだって。全部取って。」

母「ダメ、1つでいいから食べてみなさいって。」

子「もういい。いらなーい。」


みんなお家でこんなことやってませんか?

お母さんがせっかく作ったご飯に、文句言っています。

「味が好きじゃない。」

「今は食べたい気分じゃない。」

「今日のご飯に満足してない。」

ということですよね。


皆さんはこの言葉を知っていますか?

みんなは足りてるって思えているでしょうか?

「ご飯が美味しくないのは、ママの優しさが足りないからだ。」

なーんて思ってるから文句が出るのでは? ☺︎


春来くんに、ある女の子を紹介します。

ニーナ・トカチェンコちゃん(仮名)5歳です。

彼女は、ウクライナで生まれ育ちました。

今は瓦礫の中の孤児院で暮らしています。

ニーナのお父さんとお母さんが、戦争で死んでしまったからです。

ご飯は1日1回。

いつ爆弾が落ちてくるかもわからない不安と闘いながら、孤児院の中で自分よりも小さな子を助けながら暮らしています。


さぁあなた、ニーナの前でも同じように文句言えますか?

文句言えるの?

今日の食事に満足できないんでしょ?

さっきみたいにお母さんに向かってワーワー文句言っちゃって、今どんな気持ち?


「恥ずかしい…。」


そうでしょう。

優しいお母さんがいて、毎日あったかいご飯を作ってくれる。

それなのに文句言ってたら、恥ずかしいです。


こういうお門違いな行動をしていると、アメリカ人にこう言われます。

Hello??」って。

「正気?! もしもし?! 起きてる?!」

といったニュアンスで、「ハッローゥ??!」と勢いよくツッコまれますよ。

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


さて、他にもこんな人がいます。

母「知晃ー、ほらーもう学校行く時間だよ。」

子「やだーーー。まだ眠ーい。」

母「眠くたって学校行って勉強しなきゃいけないの!」

子「だって、学校疲れるんだもん。嫌な友達いるし。」

母「大丈夫だって。行っちゃえば楽しいんだから、早く支度して行きなさい。」

子「ねーーー、なんか頭痛い。」

みんなも朝からこんな文句言ってませんか?

「学校休んで家でゴロゴロしたーい。」

「お友達と会うのも、気使うしめんどくさい。やだ。」

「もっと自由が欲しい。」


ねーーーー。

行きたくないよねーー。

じゃー、学校休む?

じゃ、ないの


知晃くんにも、こんな子を紹介します。

笠井義弘くん(仮名)13歳。

1月1日に大きな地震があった、石川県輪島市で生まれ育ちました。

義弘くんの家は、地震で潰れてなくなってしまいました。

今は避難所で暮らしています。

学校も潰れてしまい、何人かのお友達も失いました。

電気も水もほとんどない環境で、それでも勉強しています。

いつかまたこんな災害があった時、みんなの力になる立派な大人になりたいと思い、頑張っています。



あなた、眠いから学校行きたくないなんて、義弘くんの前で言える

Helloooo??

友達が嫌いだから、家でゴロゴロしてYouTube見てたいんだーなんて、恥ずかしすぎて言えないでしょう。



------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


あとはこんな人。

先生「さーじゃーこれからお外に出てかけっこしますよー!」

子 「えーーー。行きたくなーい。」

先生「紗希ちゃーん。みんなでお外行ったら楽しいよ。」

子 「えーーーー。だってさーー、かけっこ絶対負けるしーーー。」

先生「紗希ちゃん走るの上手だよ!練習すればいいじゃん。」

子 「やーだーーー。外でたら風で髪の毛ぐちゃぐちゃになるしー。汗かいたらベトベトなるしーー。」

先生「誰も気にしないってそんなの。大丈夫だよ。」

子 「うーーーーーうえーーん。」


紗希ちゃんにもお友達を紹介しますね。

パレスチナのガザ地区に住んでいる、ワリド・アラファートくん(仮名)9歳です。

ワリドくんは、見ての通り左足と顔の半分がありません。

戦争の爆撃によるものです。

走ることも、髪型を気にすることも、今はもうできません。

けど、笑顔で暮らしています。

病気のお母さんのために、毎日2km先にある炊き出し所にご飯をもらいに行きます。


紗希ちゃん、「Helloooo??

走りたくたって、走れない子がいる。

髪型がどうだの、めんどくさいだの、ワリドくんの前で言えますか?

今の自分が持っているもの、ありがたいと思ってください。


------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

さぁみんな、ここでもう一度『吾唯知足』の意味をおさらいしましょう。


私は、ただ、もう満足していることを、知っている。という意味です。

あなたは恵まれているということに気付きなさい、という言葉です。

日本という豊かな国に生まれて、危険も病気もさほど心配のない中で育ったあなた達は、

間違いなく恵まれています。


世界には8億人以上の人がご飯を食べられなくて苦しんでいます。


フィリピンでは、ゴミの山を家にして、ゴミの山から食べ物を探して生きる子どもがいる。

アフリカには、生まれてすぐに飢えに苦しみます。

苦しいながらも家族のために働いている子どもがたくさんいます。


みんなは、恵まれています。

ラッキーです。


だから、文句ばっか言ってないで、誰かのためになれる人になってください。

将来、人々の役にたつ人になってください。


そして、苦しんでいるこんな友達を救える人になってください


------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


お話の後、彼らのことを忘れないように紙に書き留めている子がいました。

ありがとう。

未来は明るいような気がしました。

閲覧数:76回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page